2015年05月06日
群れデビュー失敗
先日、管理所からレスキューした三頭の犬達。
三頭の詳細はコチラ↓
▼2015.4・25 閉ざされたいのち▼
http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201504250000/
保護家に限らず、犬に限らず、「群れ」には、色々ある…
と、思う。
「この仔はうちの群れに合わない」
そう判断するときもある。
決して、嫌いとか好きとかの感情ではなく、
お互いが苦しんでしまう…という意味なんです。
そんな中、確実にこの仔、ひなたは難しい。
でも、お互いに頑張ろうね・・・と、
「死」ではなく、生きて行くための試練を選択しました。
私も、スタッフも、ひなたも、群れの犬達も、
苦しむだろうと思いながら…。
予感は残念ながら的中した。
リードを着けたままにしているのは、
危険があった時に、デビューさせた犬をレスキューするためです。
一頭がヤルと、全員がその仔に襲いかかります。
犬の本能だと思うので、仕方がない。
恐れず逃げずに、ちゃんととめ切れる熟練スタッフのみが、
群れデビューに立ち会います。
案の定、危険な状態は何度もありました。
新入りのひなたは、決して凶暴な仔ではなく、
売られたケンカは買う。
そして、とにかくパワーが凄いのです。
オス犬達は、バッタバッタとひなたに倒されました。
あの、オスには強いトシキまでが・・・。
トシキは、保護家の子達から信頼されている仔です。
そのトシキが、ひなたに襲われそうになった時、
サッとトシキの前に出てきたのが、のっぽでした。
のっぽは、ブルブル震えながら、怖いのを必死に我慢して、
ひなたからトシキを守ろうと頑張っていたのです。
ひなたもまた、メスには優しい仔なので、
それを見て、スッとトシキの前から去って行きました。
その後、落ち込むトシキに対して、オス犬達も心配して、
のっぽと一緒になり、トシキを守ろうとガードに入ったんです。
こういう場合、きっと犬達は、強者が弱っている今のうちにと便乗し、
トシキに攻撃態勢に入るものですが、トシキの行くとこ行くとこ、
のっぽ、ジロ、ポリーが、ついてまわり、「壁」になっていたのです。
そして、カムカムもひなたの監視を終始続けていました。
・・・見てる。
・・・まだ見てる。
・・・しつこく見てる。
・・・凄い監視してる。
・・・ここまでくると、ひなたもカムカムも気の毒になってきた。
ひなたはまだ子供。
子犬がそのまま成長した仔なだけ。
だからこそ、この仔を上にあげたら群れ自体が壊れてしまう。
ですが、ひなたには、上下関係へのこだわりはありませんでした。
だからこそ・・・とても難しい。
なので、ひなたを群れから外しました。
保護家の子達も、ひなたも、ひとつも悪くないから。
ひなたを、群れの共通の敵にしたくないから。
お互いにストレスを抱えさせたくないから。
小型犬専用の八畳ほどの広さでしょうか。
そのスペースに、ひなたを入れる事にしました。
朝、夕の散歩に連れて行き、完全に群れから離しました。
とても純粋で、かわいくて、頭の良いひなた。
一日でも早く、飼主さんを探してあげたい。
ひなた同様、群れには厳しいかも・・・と感じながらも
レスキューしたニック。
幸いにも、群れの犬達がひなたに集中した事で、
ニックは、スムーズに群れの仲間に入る事が出来ました。
人間も犬も・・・共通の敵(?)が出来ると、団結力が深まる事を
学ばせてもらいました。
ニックは、とにかく甘えん坊。
人見知りがあり、怖くて吠える事もありますが、
危険な人ではないと分かると、直ぐに仲良しになれます。
「母ちゃん!母ちゃん!」とにかく終始、人間にベッタリんこなんです。
トモミは、スムーズに老犬とハンデのある子達の群れに、
馴染む事が出来ました。
大志、コナン、トモミ、この子達は、事故や病気で左手を失いました。
お互いに分かるのでしょうか・・・
コナンも大志も、トモミの側に一定の距離を置きながらも、ずっと側に居ました。
犬は・・・ほんとに凄い!
今週も、5/10(日)に施設内譲渡会開催します。
この子達にもご縁がありますように・・・。
三頭の詳細はコチラ↓
▼2015.4・25 閉ざされたいのち▼
http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201504250000/
保護家に限らず、犬に限らず、「群れ」には、色々ある…
と、思う。
「この仔はうちの群れに合わない」
そう判断するときもある。
決して、嫌いとか好きとかの感情ではなく、
お互いが苦しんでしまう…という意味なんです。
そんな中、確実にこの仔、ひなたは難しい。
でも、お互いに頑張ろうね・・・と、
「死」ではなく、生きて行くための試練を選択しました。
私も、スタッフも、ひなたも、群れの犬達も、
苦しむだろうと思いながら…。
予感は残念ながら的中した。
リードを着けたままにしているのは、
危険があった時に、デビューさせた犬をレスキューするためです。
一頭がヤルと、全員がその仔に襲いかかります。
犬の本能だと思うので、仕方がない。
恐れず逃げずに、ちゃんととめ切れる熟練スタッフのみが、
群れデビューに立ち会います。
案の定、危険な状態は何度もありました。
新入りのひなたは、決して凶暴な仔ではなく、
売られたケンカは買う。
そして、とにかくパワーが凄いのです。
オス犬達は、バッタバッタとひなたに倒されました。
あの、オスには強いトシキまでが・・・。
トシキは、保護家の子達から信頼されている仔です。
そのトシキが、ひなたに襲われそうになった時、
サッとトシキの前に出てきたのが、のっぽでした。
のっぽは、ブルブル震えながら、怖いのを必死に我慢して、
ひなたからトシキを守ろうと頑張っていたのです。
ひなたもまた、メスには優しい仔なので、
それを見て、スッとトシキの前から去って行きました。
その後、落ち込むトシキに対して、オス犬達も心配して、
のっぽと一緒になり、トシキを守ろうとガードに入ったんです。
こういう場合、きっと犬達は、強者が弱っている今のうちにと便乗し、
トシキに攻撃態勢に入るものですが、トシキの行くとこ行くとこ、
のっぽ、ジロ、ポリーが、ついてまわり、「壁」になっていたのです。
そして、カムカムもひなたの監視を終始続けていました。
・・・見てる。
・・・まだ見てる。
・・・しつこく見てる。
・・・凄い監視してる。
・・・ここまでくると、ひなたもカムカムも気の毒になってきた。
ひなたはまだ子供。
子犬がそのまま成長した仔なだけ。
だからこそ、この仔を上にあげたら群れ自体が壊れてしまう。
ですが、ひなたには、上下関係へのこだわりはありませんでした。
だからこそ・・・とても難しい。
なので、ひなたを群れから外しました。
保護家の子達も、ひなたも、ひとつも悪くないから。
ひなたを、群れの共通の敵にしたくないから。
お互いにストレスを抱えさせたくないから。
小型犬専用の八畳ほどの広さでしょうか。
そのスペースに、ひなたを入れる事にしました。
朝、夕の散歩に連れて行き、完全に群れから離しました。
とても純粋で、かわいくて、頭の良いひなた。
一日でも早く、飼主さんを探してあげたい。
ひなた同様、群れには厳しいかも・・・と感じながらも
レスキューしたニック。
幸いにも、群れの犬達がひなたに集中した事で、
ニックは、スムーズに群れの仲間に入る事が出来ました。
人間も犬も・・・共通の敵(?)が出来ると、団結力が深まる事を
学ばせてもらいました。
ニックは、とにかく甘えん坊。
人見知りがあり、怖くて吠える事もありますが、
危険な人ではないと分かると、直ぐに仲良しになれます。
「母ちゃん!母ちゃん!」とにかく終始、人間にベッタリんこなんです。
トモミは、スムーズに老犬とハンデのある子達の群れに、
馴染む事が出来ました。
大志、コナン、トモミ、この子達は、事故や病気で左手を失いました。
お互いに分かるのでしょうか・・・
コナンも大志も、トモミの側に一定の距離を置きながらも、ずっと側に居ました。
犬は・・・ほんとに凄い!
今週も、5/10(日)に施設内譲渡会開催します。
この子達にもご縁がありますように・・・。
Posted by ボランティアスタッフ at 17:26
│保護犬