› いのちのはうす保護家 › 動物愛護 › 勘違いするような新聞記事

2017年05月06日

勘違いするような新聞記事

当団体の新人ボランティアさんが
首をかしげながら聞いてきました。

「この新聞記事読んで凄いと思ったけど、ここ(保護家)に居ると、
愛護センターから続々新しい子をレスキューしてるし、
なんかこの記事、事実と違うような気がして…」

勘違いするような新聞記事

宮日新聞のこの記事読ませて頂き、ビックリしました。
「保護、譲渡に成果?」
えっ?・・・はぁ~?



記事中には、こう書いていました。
「みやざき愛護センターが、3日でオープン一ヶ月を迎えた。
4月30日までに犬猫46匹を保護(捕獲)。
うち13匹は元の飼主が見つかり、
6割超の30匹を個人や愛護団体へ譲渡する成果を上げた
えっ?・・・はぁ~?



事実は・・・30匹のうち、
いのちのはうす保護家=17匹、ペットショップるんるん=2匹
私達で19匹レスキューしています。



私達がセンターからレスキューすることは、
決して「譲渡」ではありません。
ハッピーエンドではありません。
これからまだまだ続くのです。
保護する場所が、
愛護センターから保護施設へと移っただけです。



以下「日刊SPA!」の記事を読んで頂ければと思います。

※「ペット殺処分ゼロ」の名誉の裏で愛護団体が悲鳴を上げる
https://nikkan-spa.jp/1122612?display=b

この記事を書いてくれた片野さんは、
以前、宮崎にも取材に来てくださいました。
行政との「からくり」に、何年も前から
危機感に気付いて下さっていた作家さんです。

その危機は・・・
今、宮崎県にも降りかかろうとしています。
え?もう降りかかってる??



また、宮日新聞記事中には、こうも書いてありました。
「いらなくなった犬猫は引き取ってくれるんだよね?と、
飼育放棄による電話がほぼ毎日あるという」
いやいや、
宮崎県が、マイナス面を隠して伝えた結果でしょうね。

「愛護センターには処分機は作りません」
ではなく、
「愛護センターに処分機は作れないから、
都城管理所の処分機に犬猫を運び通常通り殺処分はします。」
と、報道して頂くべきでしたね。

県民に誤解されるような報道をさせたのは、宮崎県です。
自業自得の結果です。
真実を知らずに、そのまま記事を書いた新聞記者の責任です。

「果たして本当にそんな夢のような愛護センターになるのだろうか?」
これまでの処分頭数と、愛護センターの収容スペースと、
職員の数を照らし合わせ、違和感に気付いたメディアの方々は、
管理所や保健所からレスキュー活動している
私たち愛護団体に、事実確認を取りに来てくださり、
真実をニュース内で流して下さいました。

※ちなみに、宮日新聞記事中の永田所長(宮崎市)は、
長年、生かす方向で懸命に動いて下さった方です。
書籍「尊厳死・王子と生きた時間」内で、
床擦れの手当てをしていた方です。
勘違いするような新聞記事


勘違いするような新聞記事


勘違いするような新聞記事
高鍋保健所の「譲渡返還」は、ほぼ宮崎県のAnimalbondさんが
出している数字です。
宮崎市保健所は、土地柄捕獲引取りは確かに多いのですが、
宮崎市保健所の頑張りと、私たち愛護団体や
ブログで見て下さった全国の皆さんがレスキューした数の多さです。
中央保健所は、管轄が少ないので捕獲持込頭数は少ないのですが、
譲渡返還ゼロです。
私達にも、捕獲持ち込の猫を、表に出す事が無かったので、
捕獲引取りの猫全て殺処分でした。



勘違いするような新聞記事
宮崎市と高鍋保健所が中心となって運営できる
愛護センターになれれば良いのですが…




勘違いするような新聞記事
「保護家レスキュー」とありますが、
この中には、ブログを見てくれた方が助けて下さった数も含まれます。
年々大幅に殺処分頭数が減っているように見えますが、
この赤いグラフを殺処分グラフに足すと…
殺処分頭数は、そんなに大幅に減っていません。

愛護センターが出来て殺処分が増えたとか、
譲渡率が低くなったとか、
そんな風にデータに残らないように、
私達も頑張ってこれまで通り動いて行けたらと思います。

「いのちのはうす保護家」は、
明日(7日)、11時~15時、
愛護センターで譲渡会開催します。
犬のみの参加です。





同じカテゴリー(動物愛護)の記事画像
1、保護家はもう資金が底つきました 2、代表への怒りと暴露
「フィットネスイベントに参加して、動物愛護団体へ支援しよう!
生涯預かりのさくら
コッシーと過ごした22日間
宮崎県民の責任でもあります。
✩︎愛しい命✩︎12月譲渡会✩︎
同じカテゴリー(動物愛護)の記事
 1、保護家はもう資金が底つきました 2、代表への怒りと暴露 (2018-12-09 17:04)
 「フィットネスイベントに参加して、動物愛護団体へ支援しよう! (2018-05-29 14:31)
 生涯預かりのさくら (2018-05-12 23:08)
 コッシーと過ごした22日間 (2018-02-14 18:31)
 DIY得意な方にお願いがあります。 (2017-05-16 12:35)
 宮崎県民の責任でもあります。 (2017-03-12 01:16)

Posted by ボランティアスタッフ at 15:59 │動物愛護

削除
勘違いするような新聞記事