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2013年05月13日

三本足タケちゃんの事情

タケちゃんが管理所に収容されてた時、
タケちゃんから危機感恐怖心といったものが、
一切感じられませんでした。

三本足タケちゃんの事情

強い自信…みたいなもの???を感じ、
「この仔はここがどういう場所かは分かってます…よね?」と、
職員さんに思わず聞いてしまった位でした。

三本足タケちゃんの事情

レスキューの時、喜んで自らの足で檻を出る子、
私を怖がったり、警戒して檻から出る事を拒む子…
ほとんどの仔が、この二つのパターンなのですが、
たけちゃんは違いました。

レスキュー当日、タケちゃんから拒まれました。

「ご主人が迎えに来るのに…僕をどこに連れて行くの!」
タケちゃんは座り込むかのように、
腰を一切あげようとしなかったんです。

叩かれても何されても、飼主が全てだったのでしょうね…
飼主がお迎えに来ることを信じていたのでしょうね…
これっぽっちの疑心も抱かずに…




タケちゃんは、検疫中にあっという間に心を開き、
お腹を見せて甘えたり、とても穏やかに感じました。

三本足タケちゃんの事情

群れデビューも問題ないだろう…そう思ってたのに、
群れに出した途端、タケちゃんの目が変わりました。
私に向ける穏やかで優しい目はなくなりました。

タケちゃんは、強さをアピールするかのように、
犬達に威嚇して回りました。
群れデビューの翌日、タケちゃんはすっかり孤立してしまいました。

三本足タケちゃんの事情

ふと、弱組さんの群れに入れようと思いました。
弱組さんとは、群れに馴染めずいじめの標的になる子達の事です。
本来ならば、強い仔は絶対に入れてはいけないもう一つの群れですが、
タケちゃんをレスキューする際、
職員さんがおっしゃってた言葉を思い出したんです。

「この仔は元々強い犬だったと思いますが、
 周りを思いやるという心はあまりなかったんじゃないかな~…
 足を一本失った事で、性格が変わったと思います。
 ハンデを負った犬猫は、平気な顔してても
 どこかに不自由さを感じるものです。
 そんな経験をしていくうちに、
 今まで見えなかったものが、見えてくるんですよね…」


三本足タケちゃんの事情

タケちゃんを恐る恐る弱組の群れに入れると…
タケちゃんの目が戻りました。
優しい穏やかなタケちゃんの目に…

三本足タケちゃんの事情

タケちゃんは、弱い子や年配者にとても優しい仔なんです。
年配者のコナンから、吠えたてられても咬まれても、
タケちゃんはコナンに反発する事が一切ありません。
群れの中ではあんなに威嚇して回ってたのに…

タケちゃんは、群れの中では四本足だった頃の
強かった頃のタケちゃんに戻ります。
きっと…そういう環境が、昔のタケちゃんを思い出させるのでしょう…
弱組の中では、三本足の、今の穏やかなタケちゃんなんです。

三本足タケちゃんの事情

犬達を一頭一頭見ていると…
人間のレベルの低さを、まざまざと思い知らされます。
凄い…犬って本当に凄い!

タケちゃんの新しい飼い主さんを探しています。
とても穏やかで、吠える事もほとんどありません。
体の割に顔が大きいので、大型に見えますが、
体重は14キロしかありません。普通の中型犬です。


三本足タケちゃんの事情

タケちゃんに良縁がありますように…


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Posted by ボランティアスタッフ at 03:58 │保護犬

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