当団体の新人ボランティアさんが
首をかしげながら聞いてきました。
「この新聞記事読んで凄いと思ったけど、ここ(保護家)に居ると、
愛護センターから続々新しい子をレスキューしてるし、
なんかこの記事、事実と違うような気がして…」
宮日新聞のこの記事読ませて頂き、ビックリしました。「保護、譲渡に成果?」えっ?・・・はぁ~?
記事中には、こう書いていました。「みやざき愛護センターが、3日でオープン一ヶ月を迎えた。4月30日までに犬猫46匹を保護(捕獲)。うち13匹は元の飼主が見つかり、6割超の30匹を個人や愛護団体へ譲渡する成果を上げた」えっ?・・・はぁ~?
事実は・・・30匹のうち、いのちのはうす保護家=17匹、ペットショップるんるん=2匹、私達で19匹レスキューしています。
私達がセンターからレスキューすることは、決して「譲渡」ではありません。ハッピーエンドではありません。これからまだまだ続くのです。保護する場所が、愛護センターから保護施設へと移っただけです。
以下「日刊SPA!」の記事を読んで頂ければと思います。
※「ペット殺処分ゼロ」の名誉の裏で愛護団体が悲鳴を上げるhttps://nikkan-spa.jp/1122612?display=b
この記事を書いてくれた片野さんは、
以前、宮崎にも取材に来てくださいました。
行政との「からくり」に、何年も前から
危機感に気付いて下さっていた作家さんです。
その危機は・・・
今、宮崎県にも降りかかろうとしています。
え?もう降りかかってる??
また、宮日新聞記事中には、こうも書いてありました。
「いらなくなった犬猫は引き取ってくれるんだよね?と、
飼育放棄による電話がほぼ毎日あるという」
いやいや、
宮崎県が、マイナス面を隠して伝えた結果でしょうね。
「愛護センターには処分機は作りません」
ではなく、
「愛護センターに処分機は作れないから、
都城管理所の処分機に犬猫を運び通常通り殺処分はします。」
と、報道して頂くべきでしたね。
県民に誤解されるような報道をさせたのは、宮崎県です。
自業自得の結果です。
真実を知らずに、そのまま記事を書いた新聞記者の責任です。
「果たして本当にそんな夢のような愛護センターになるのだろうか?」
これまでの処分頭数と、愛護センターの収容スペースと、
職員の数を照らし合わせ、違和感に気付いたメディアの方々は、
管理所や保健所からレスキュー活動している
私たち愛護団体に、事実確認を取りに来てくださり、
真実をニュース内で流して下さいました。
※ちなみに、宮日新聞記事中の永田所長(宮崎市)は、
長年、生かす方向で懸命に動いて下さった方です。
書籍「尊厳死・王子と生きた時間」内で、
床擦れの手当てをしていた方です。
高鍋保健所の「譲渡返還」は、ほぼ宮崎県のAnimalbondさんが出している数字です。宮崎市保健所は、土地柄捕獲引取りは確かに多いのですが、宮崎市保健所の頑張りと、私たち愛護団体やブログで見て下さった全国の皆さんがレスキューした数の多さです。中央保健所は、管轄が少ないので捕獲持込頭数は少ないのですが、譲渡返還ゼロです。私達にも、捕獲持ち込の猫を、表に出す事が無かったので、捕獲引取りの猫全て殺処分でした。
宮崎市と高鍋保健所が中心となって運営できる愛護センターになれれば良いのですが…
「保護家レスキュー」とありますが、この中には、ブログを見てくれた方が助けて下さった数も含まれます。年々大幅に殺処分頭数が減っているように見えますが、この赤いグラフを殺処分グラフに足すと…殺処分頭数は、そんなに大幅に減っていません。
愛護センターが出来て殺処分が増えたとか、譲渡率が低くなったとか、そんな風にデータに残らないように、私達も頑張ってこれまで通り動いて行けたらと思います。
「いのちのはうす保護家」は、明日(7日)、11時~15時、愛護センターで譲渡会開催します。犬のみの参加です。