› いのちのはうす保護家 › 2014年12月29日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年12月29日

ぶぶ、保護家とゆきみちゃんを卒業


コロコロしててドラえもんの様な子がいるな…

ただの迷子だったんじゃないか…?

お迎えがあるのを、職員さん達も信じ、

保護期限を半月も延長して下さった。

でも…

飼い主さんが現れる事はなく、

最後の「判定日」を迎えてしまった。

檻越しに「ぶぶ」と名付けていた。

ぶぶを、どうしても…どうしても、抱きしめたかった。









ぶぶ!生きててくれてありがとう!


「人間は怖くないよ。みてごらん!

おじちゃんこんなに人間が好きなんだよ」


ぶぶは、人慣れしていない子犬達の心のリハビリに、

一緒に参加してくれた。



ドラえもんというよりも…

バカボンのパパにそっくりなおやじキャラの「ぶぶ」

保護家でも、譲渡会でも、とにかく人気者だった。


なので、お声もかかる事が多かったぶぶですが、

なかなかご縁と結びつく事はなかった。



「この仔は、自分の寝床は絶対汚さないんですよ。

 一度も粗相したことないんですよ」


ぶぶ希望の方に、ぶぶの長所として説明したものの、

ぶぶの表情を見て、

ぶぶが求めていないご家族だと判断し、

結果、その日はぶぶの譲渡はお断りしたのですが…

その翌朝、ぶぶは寝床に粗相していた。


保護家に来て初めての粗相だった。

「ワシはな、寝床でもしっことうんこしちゃうんだよね~。

 だから、あの家には行けないね~・・・そうじゃろ?」


まるでそう言ってるかのようで、笑ってしまった。

ぶぶなりの抵抗だったのでしょう…。


ぶぶの側には・・

いいえ、正確言うと、

スタッフゆきみちゃんの側には・・・

いつもぶぶが居た。


ゆきみちゃんは、

いつも「母」のような優しい目で、ぶぶを見ていた。

そしてぶぶも、ゆきみちゃんの腕の中に居るときは、

「ワシ…ワシ…まだパブちゃんなんよ~」と、

まるで子供のような表情で甘えていた。


ある朝、ゆきみちゃんは大きな決心をしていた。

「今日の譲渡会でもご縁がなかったら…私が家族になる!」

「ゆきみ、ワシは大丈夫!長居してごめん!

もうそろそろ卒業せんとな~…」


ゆきみちゃんを苦しめてごめん…

ぶぶからそんな風に感じた。


ぶぶに、新しい家族が出来た。

三世帯の賑やかな家庭の仔になったんです。



ゆきみちゃんと最後の写真・・・


ぶぶ自らが望んで卒業したとはいえ・・・

本当はゆきみちゃんとのお別れが淋しそうだった。

その二人の姿を見る事が出来ず、

私は、二人を見送りに出る事ができなかった…



2人の絆があまりに深かったから…



ぶぶ、ゆきみちゃん、ありがとう!


ぶぶ、凄く幸せになってゆきみちゃんを安心させんといかんね!




  

Posted by ボランティアスタッフ at 17:12保護犬